2008年10月16日
またブリーダーの飼育放棄
狆の親子、Mダックス二頭、シーズー・・・
素人目から見てもあまりの状態の悪さに、狆&シーズーだけ慌てて病院に連れて行きました。
狆の母犬は、5歳位ですが・・・白内障です。
外をどう歩いていいのか分からないのか、しばらくケージから出てきませんでした。
皮膚がボロボロで、疥癬かと思ったのですが、「ニキビ炎」でした。
健康な仔がかかる病気ではありません・・・。
酷いかゆみがあるようで・・・この仔は自ら皮膚を噛み千切っていました・・・
(注・傷があまりに痛々しいので、モザイクをかけました)
狆の仔犬も、体中の皮膚がボロボロで母犬と同じ「ニキビ炎」。
小さい体には、信じられないくらいのダニ、そして皮膚がボロボロ・・・
私達と同じ人間から、こんな酷い目にあわされてきたのに・・・
人間が大好きで、とても人懐っこく健気な仔なんです。
ニキビ炎は、完治する事は非常に難しいそうです。
いつ再発してもおかしくない皮膚の病気だそうです・・・
この仔達を見て・・・ネットやテレビや雑誌に出てくる「狆」との違いに驚きました・・・
酷い環境に居たこの仔達は・・・きっと・・・器量は悪いのでしょうね・・・
でも・・・だから・・・どんな狆にも負けない位幸せになって欲しい。
ダックス二頭は、凄く仲良しの甘えん坊さん達です(=´∇`=)
この仔は・・・体を撫でるとコロンとおなかを見せて心地良さそうにしています♪
一方のこの仔は・・・「私も触って♪」と撫でてる手の上にアゴを載せてきて本当に可愛いです♪
そして・・・
更に酷いのは・・・
疥癬のシーズーです。
こんなになるまでほったらかしで繁殖犬として利用され、用がなくなったらポイですか・・・
痒くて痒くて辛かったよね・・・
この仔は、2~3ヶ月の隔離が必要なので、事務所のケージにいます。
狆親子とシーズーの受け入れをどうするか聞かれましたが・・・
「とにかくできる事は何でもやってみよう。少しでも生きる可能性にかけてみよう」
私も石ちゃんも同じ答えでした。
命の期限は今日から一ヶ月・・・治療が終わるのは2~3ヵ月後・・・
治療を引継ぎしてくださる方・・・健康な狆やシーズーより器量は落ちるけど・・・
それでも・・・という方がいるかもしれない・・・
今回の持込のブリーダーは・・・
前回のキャバリアちゃん達を連れてきたブリーダーと同じだったのです!
それを聞いて・・・ビックリしました。
こんな事が繰り返されても良いのかと・・・
「ひまわりの家」は、一体何なんでしょうか・・・
ブリーダーを救済するために建てられた施設なのでしょうか・・・
私達は、ブリーダーの為にここで働いているのでしょうか?
腹が立つという感情よりも・・・なんだか悲しいです・・・
今もこの仔達のように、皮膚病で苦しみ、体中ボロボロになってる仔達が
いるという事ですよね・・・?
ひまわりの家って・・・
なんだろう・・・
そう思っても・・・
日向ぼっこして気持ち良さそうにしているみんなの顔を見ると・・・
この仔達には時間がない・・・とにかく目の前の命を・・・
今は頑張らなきゃね・・・
棒状の物を持つと怯える叩かれてた環境に居たモモちゃん・・・
日に日に甘えん坊になっていきます。
甘えるときは、耳をこれでもかっ!という位後ろに倒して坊主頭のようになります(^^;;)
メタボなテリちゃん・・・
どっしり構えた性格ですが、嫌なものは嫌だと言えるしっかり者です。
ちょっとドジが多い天然のシュッ君・・・
抱きつく事が大好きで、よく甘えるようになりました。お顔はなかなかの色男です。
一番声の出るコイツ君・・・
ヤンチャ坊主そのものですが、自分より小さい子にはとても優しいです。
人間で言う5歳児位のやんちゃぶりがたまらない位可愛い仔です。
そして・・・新入りの母ちゃん・・・
管理所では声ひとつ出せず、不安と恐怖と戦ってきました。
五匹の仔犬を育てました。お母さんとは思えないくらいの小さなやせ細った体です。
今日は、久しぶりの太陽の下でノビノビとしていました(=´∇`=)
もうすぐ・・・命の期限の切れる仔もいます・・・。
この仔達の為にではなく・・・私達がこの仔達を死なせたくないんです。
もう一度生きるチャンスを与えられた仔・・・死なせてはいけない仔達なんです。
ただそれだけなんです。
記事・スタッフxxゆみxx
Posted by ひまわりの家スタッフ at
01:42
│過去の記事 2008.4~2009.3